Panasonic電気圧力鍋で調理した「親ごはん」を紹介しています、ブログ管理人の木葉らんです。
はじめて開封した時にPanasonicレシピブックを手にして、あれもこれもと作ってみたい気持ちになったかもしれません。
わたしが思っていたのとは違うな、と感じたのは最初に作った「肉じゃが」でした。
ガスで作るこってりとした肉じゃがとは違って、あっさりしたスープのような肉じゃがが出来上がりました。
それはそれで素材の旨味が引き立って美味しいので、是非作ってみてくださいね。
今回は、電気圧力鍋で作るのは不向きだなと感じた料理をいくつか発見したので、それを紹介したいと思います。
何度やっても失敗してしまう調理です。
- 電気圧力鍋では失敗する料理&素材
- 蒸し饅頭(蒸しパン類)➜ 膨らまない
- ブロッコリー ➜ 完全に崩壊する
- かぼちゃ ➜ 形が崩壊する
- 白飯を炊く ➜ べちゃべちゃになる
失敗してしまうのは必ず原因があるのですが、はじめからわからないことも多いと思います。
使う素材についての目安がわかる表がありますので、まずは下記を参考に試してみてくださいね。
【素材を活かす調理法】電気圧力鍋で作ると失敗してしまう料理
そもそも、電気圧力鍋の特徴は高温圧力による調理によって素材の旨味を閉じ込め、煮込み調理が得意です。
付属の蒸し板を敷いて水を投入すれば、蒸し料理も簡単です。
温度調整をせずに一定の温度で調理する低温調理を使えば、毎回失敗せずに完成します。
あれもこれも、色々な料理をしたくなってしまいます。
期待を膨らませて作ってみたものの、失敗してしまったのは『蒸し調理』です。
1.蒸し饅頭(蒸しパン類)
電気圧力鍋を購入したときに、とても期待していたのが蒸し調理です。
いつもはガスで、蒸し器の中に入れてつくっています。
イメージはふっかふかの肉まんのような、もっちりやわらか蒸しパン調理をしたかったのです。
中に入れる餡を変えて中華まん、ピザまん、手作り餃子、蒸し饅頭、シンプル蒸しパン、など……
おやつにいくらでも食べられます。
さっそく作ってみたのですが……
2回チャレンジして失敗。。。無理なんだと悟りました……
でも、なぜ???
電気圧力鍋の圧力調理では、蒸し〇〇調理が『×』な訳
鍋の中の蒸気(水分)が生地にかかって、膨らみません
電気圧力鍋の鍋の中で発生した水分が生地に降りかかってしまうので、蓋を開けてみるとべちゃべちゃになっていました。
生地は硬く膨らんでいません。
ふっくらとした生地に仕上げたいのに、完全に無理でした。
Panasonic電気圧力鍋の特徴にあるのは、スピード調理です。
スピード調理
圧力をかけることで沸点が上がり、高温調理が実現。時間のかかる煮込み料理も、通常の半分以下の時間でおいしくできあがります。
電気圧力鍋での得意調理は、煮物です。
Panasonic電気圧力鍋の本機のSR-MP300は、圧力調理が1.7気圧で、高圧状態の温度は115℃です。
Panasonic電気圧力鍋のレシピブックの中を探してみたのですが、蒸しパンのレシピはありません。
なんとか蒸しパン調理できないかな……
そもそも、生地が膨らむ条件があります。
- しっかり『発酵』できていること
- 膨張剤が効果よく働く『温度』と『水分』の条件が整っていること
- 調合する『分量』が正しいこと
どんな生地を使って蒸し調理を完成させたいか、それによって調理方法は変わってきます。
圧力調理では蒸気を閉じ込めて水分が大量に発生するので、今度は低温調理でやってみることにしました。
低温調理85℃で、蒸し調理をしてみました
はじめは設定時間を20分にセットして、爪楊枝を指してみるとまだまだのようでした。
そのまま時間を追加して、トータル40分でふっくら蒸しあがりました。
触感はもっちりです。時間が経ってもパサパサしません。
無理かな~と半分期待していなかったので、完成して嬉しかったです。
容器は、ハリオの耐熱ガラス(S)250mlを使っています。
今回は容器が大きすぎたので、設定時間が40分もかかってしまったのかもしれません。
カップケーキ用のシリコンケースなど適したものを使えば、もっと時間短縮できるはず。
設定時間20分で、ふっくらと出来上がると思いますよ。
蒸しパンは、低温/85℃で調理してみてください。
2.ブロッコリー
電気圧力鍋の圧力調理は、高圧で一気に温度を上げます。
ブロッコリーのような栄養満点な緑黄色野菜をモリモリ食べたいと思って、圧力調理しましたが……
大失敗です。
- 圧力調理(1.7気圧/約115℃)1分➜ ボロボロに崩れる (失敗)
- 無水調理(1.2気圧/約105℃)1分➜ ボロボロに崩れる(失敗)
あの硬い茎部分でさえもヤワヤワで、葉のつぼみ部分はボロボロに崩れてしまいました。
コリコリした触感はゼロです。
ここで失敗した理由は、圧力調理をしてしまったことです。
ブロッコリーのような水分の多い食物繊維をいつもの触感で調理する場合は、『低温/85℃』調理を選択したほうがうまくいきます。
火が通りやすい食材なのでなるべく素材を崩さないように、じっくり低温85℃で調理します。
つまり、おもりの位置は「密閉」ではなく、「排気」の状態です。
野菜を圧力調理する場合は、硬い素材の芋類が多いですよね。
じゃがいも、サツマイモ、里芋などはホクホクで柔らかくなります。
低温調理の場合、スピード調理とはいきません。時間がかかります。
ブロッコリーを低温調理する場合は、蒸し板を敷いて水100mlを投入し約30分ほど調理します。
時短調理をしたいなら、電子レンジやガスで調理したほうが素早く食べられます。
電気圧力鍋の低温調理では時間がかかってしまうのですが、セットしたらほったらかしでOKです。
ブロッコリーの低温85℃/設定時間
30~35分の間がおすすめです。40分にすると、やや柔らかすぎる感じです。
はじめは短い時間30分で少し硬めにしておいて、調整してください。
次に紹介するかぼちゃも一緒に調理してみましたが、ブロッコリーよりもさらに時間がかかってしまいました。
かぼちゃの低温85℃/設定時間
20分では硬くて食べられない硬さになり、倍の40分で爪楊枝が刺さるようになりました。
3.かぼちゃ
かぼちゃは皮が硬いのですが、中の部分はすぐに柔らかく煮えます。
じゃがいもやサツマイモよりも、ずっと早く柔らかくなります。
大きめの乱切りにして、目安の設定時間の通り圧力調理3分で調理してみました。
先ほど紹介した低温85℃ではなく、最初に圧力調理でやってみたのです。
結果は、ボロボロに煮崩れしてしまいました。
かぼちゃの種類にもよるのかもしれませんが、3分調理では形が残りませんでした。
かぼちゃの圧力調理は難しいです。
Panasonic電気圧力鍋のレシピブックの中に、かぼちゃの煮物レシピが載っていました。
なんと、無水調理10分となっています。
かぼちゃの煮物 無水調理/10分
圧力調理と無水調理の違いは、以下の通りです。
- 圧力調理(1.7気圧/約115℃)
- 無水調理(1.2気圧/約105℃)➜いったん約115℃(1.7気圧)まであげ、その後は圧力調理より低い約105℃(1.2気圧)になるように維持しています。
無水調理のほうが、少し低圧で調理しているのです。
圧力調理より低い温度で加熱することで、比較的火の通りやすい素材をなるべく崩さず、水分を引き出しています。
ガス調理でも同じことが言えますが、特にかぼちゃは煮崩れしやすいので、中火でコトコト煮るということです。
かぼちゃは大きくカットしてくださいね!
ブロッコリーもかぼちゃも低温85℃で調理する場合、設定時間は30分または40分と長時間にみえますが圧力がかかっていない分すぐに蓋を開けることができます。
下記の調理時間で、圧力を上げる時間と蒸らす時間が必要ないからです。
どの調理法でやるかによって、素材が崩れて失敗することもあるので注意が必要です。
わたしは何度か失敗しながらも、徐々に感覚を掴んでいる感じです……
4.白飯をたく(炊き込みご飯はむしろOK!)
電気圧力鍋で、炊き込みご飯を炊いたら美味しい!と感動しました。
白米ともち米を配合させて炊くので、薄味でもしっかり味が染みてもっちもちの炊き込みご飯が出来上がります。
Panasonic電気圧力鍋のレシピブックの中には、お米を使ったレシピが色々あります。
これだったら普通の炊飯器が要らなくなるかもなぁ~
なんて、最初の頃は思っていました。
もちろん白米も炊けるので…… 何度かご飯を炊きました。
ところが水分が多くて、もっちりごはんになってしまいます。
炊き込みご飯は電気圧力鍋で炊くとむしろ炊飯器よりも味が染みて美味しいのですが、白米は柔らかすぎて粒の歯ごたえが消えてしまいます。
やっぱり、いつものご飯に戻ろう
白米は、電気圧量鍋よりも炊飯器のほうが粒が残り、歯ごたえがあります
それぞれ好みはあると思いますが……
白米は炊飯器で炊くほうが、やっぱり私は好きです。
あくまで参考にしてくださいね。
5.【特別編】失敗しがちな小豆の調理
小豆の作り方が難しい……
そんな人もPanasonic電気圧力鍋を使えば、豆類を煮る調理が得意になります。
ガスで調理する場合は、コトコト時間をかけて煮詰めなくてはなりません。
前日から豆を水に浸けて下準備をし、鍋の前で何時間も煮るといった手間のかかる繊細な調理です。
電気圧力鍋を使えば、かなりの時短調理になります。
実際にやってみても、かなり時短できるなと実感しました。
下図にもあるように、約1/4の時間短縮とガス代の節約にも貢献します。
圧力の調理時間は、①圧力を上げる+②設定時間20分➜ここで調理終了+③蒸らすが含まれています。
ちなみに、Panasonic電気圧力鍋の消費電力は700Wなので、30分調理しても約6.65円となります。
ガスで調理した場合は約240分の4時間を中火(22円/1時間)で煮たとして、約88円です。
多少契約条件によって誤差はあるとしても、電気圧力鍋で調理すれば節約になるのは明らかです。
これまでは手間を惜しまず時間をかけて豆を煮ることが多かったのですが、さすがに光熱費のことを改めて考えてしまいます。
時間をかけて煮た豆のほうが美味しいのは、間違いありません。
豆好きの私は年中食べたいので、やはり手軽に作れる電気圧力鍋を使って豆を煮る機会のほうが増えました。
夏にガスを長時間使うと熱いので、季節によって使い分けるのも手です。
豆を煮るときに、絶対に知っておかなければならないことがあります。
煮豆の鉄則
豆がまだ煮えずに固い状態で砂糖を入れると、豆はそれ以上煮えません
これはどういうことかというと、電気圧力鍋で豆を煮るときに砂糖も塩も材料を全部入れてスイッチを押してしまったら、失敗します。
ガスで調理するときと同じで、まずは豆をほど良い硬さに煮ます。
その後、砂糖を2回に分けて入れることでとろみが出てきて、仕上げに塩を少量入れて味を決めます。
重要なポイントは、圧力調理の時には砂糖と塩を一緒に入れてはいけません。
煮込み調理に移行する前に、豆の硬さをしっかり確認しておきます。
豆がふっくらと柔らかくなったらOKです。
圧力調理が終了したからといって、すぐに砂糖を入れてしまうと、これ以上軟らかく煮ることが出来ません。
煮豆の鉄則
- 豆がふっくら柔らかくなってから、砂糖を2回に分けて入れます。
- 砂糖を入れてしまうと、その後どれだけ煮ても柔らかくなりません。
電気圧力鍋で豆を煮るときは、これを忘れないでください。
とろみとコクのあるぜんざいは美味しいですよ!
まとめ
Panasonic電気圧力鍋のレシピブックに掲載されているレシピは、実はそう多くはありません。
オリジナルレシピにチャレンジしたくなりますが、どの調理法ですべきか迷ってしまいます。
- 電気圧力鍋では失敗する料理&素材
- 電気圧力鍋の調理は、『圧力調理』だけではありません
- 蒸し饅頭(蒸しパン類)➜ 膨らまない
- ブロッコリー ➜ 完全に崩壊する
- かぼちゃ ➜ 形が崩壊する
- 白飯を炊く ➜ べちゃべちゃになる
これらは、電気圧力鍋の特性を活かせなかったために失敗しました。
Panasonic電気圧力鍋の本機のSR-MP300は、圧力調理が1.7気圧で、高圧状態の温度は115℃です。
高圧すぎると素材が崩れるものや、蒸気で水分が多くなりすぎてしまうなど……
蒸し調理は、時間をかけて低温85℃で調理してみてください。
レシピブックに無いものを作る場合は、
失敗しないためのポイント!
- 高温でスピード圧力調理をする➜ 圧力調理/1.7気圧115℃ or 無水調理/1.2気圧105℃
- 低温で時間をかけて蒸し調理をするのか➜ 低温/85/70
どの調理法が適しているのか考えて調理することが、大事なポイントとなります。
そして、失敗はつきものです……
まずは安全な取扱い方を学んで、楽しんで調理してくださいね。