Panasonic電気圧力鍋で調理した「親ごはん」を紹介しています、ブログ管理人の木葉らんです。
梅雨時期になると、庭の梅の実が大きく成長します。
最近は温暖化の影響で開花前の気温が高いと不作になるようで、全国的に梅の実が成熟していないそうです……
そういえば……
梅の収穫時期が不安定になり、カメムシによる虫喰いがいつもより多く感じました。
毎年楽しみにしている梅の収穫を済ませ、暑さに負けないように梅シロップを作りました。
梅の酸味が爽やかですっきりした甘さが、体中に染みわたります。
梅シロップはあっという間に完成する万能ジュースなので、是非つくってみてください。
梅の実のほうは、電気圧力鍋で加熱調理した後に穴の開いたザルなどで滑らかにして、砂糖で味付けする素朴な梅ジャムにします。
店頭でも1年のうち5月~6月頃に限って、梅が並んでいます。
電気圧力鍋があれば絶品の梅甘露煮もかんたんに作れるので、年に一度の梅を堪能してください。
冷凍梅を浸けてつくる絶品梅シロップ
庭の木にある梅の実を収穫するときは、伸縮できる虫網と高枝切りばさみが必需品です。
梅の葉が多くて、実を探すのに苦労しました。
ひたすら上を向きながら梅の実を切り取っていくので、落下して割れることもしばしば。
高い場所にたくさんの実がなっているので、首の筋肉痛は覚悟しないといけません……
採れたての新鮮な梅なら、多少傷のついた梅でも大丈夫です。
【下準備】 あく抜き
収穫した実はよく洗ってから、水に2~4時間ほど浸けてあく抜きをします。
完熟する前の青梅を主に収穫しましたが、黄色く熟した実の場合はあく抜きの時間を少な目にします。
この時すでに梅のいい香りが漂ってくるので、出来上がりが楽しみになります。
虫食いや傷・汚れなどがあっても、腐っていなければ大丈夫なので捨てずに使います。
綺麗に洗って、傷みがある部分をカットすれば問題ありません。
あく抜き後の梅を1つ1つ丁寧に水分を拭いていき、竹櫛やフォークなどを使って節を取り除きます。
その後、フォークで表面に穴を開けていきます。
根気と時間のかかる作業ですが、がんばって穴を開けていきます。
1年に一度の収穫なので、一粒一粒がとても貴重です。
売り物ではないので丁寧に梅を下処理して調理すれば、美味しくいただけますよ。
【梅シロップレシピ】梅は冷凍すればぐっと美味しい!
今年収穫した梅は虫食いが多く感じましたが、良作・不作と仕訳しておきました。
下処理をした梅は、新鮮なうちにジップに入れて一晩冷凍します。
では、さっそく梅シロップを作っていきます。
作り方は消毒した瓶に以下の材料を入れるだけで、約2~3日後には溶けて梅シロップになってきます。
7~10日後になればしっかり浸かり、濃厚な梅の味に仕上がります。
- 梅シロップの材料
- ・消毒した瓶
・冷凍梅(完熟よりも青梅を使う)・・・1袋約20個(1個30gくらい)
・氷砂糖・・・約500~600g
・米酢(酢なら何でもOK!)・・・大さじ2杯
5月後半~6月前半の時期は気温が20℃を越しているので、出来るだけ涼しい場所で保管します。
半日すれば凍った梅が溶け出すので、時々気にしながら瓶ごと軽く振って混ぜてください。
毎日朝晩の2回くらい、梅がまんべんなく浸かるようにかき混ぜてください。
お酒が好きな方は、ホワイトリカーを入れてカクテルにして晩酌にどうぞ。
2~3日後、完全に梅が溶けてふっくらしたら野菜室に保管するとカビの心配もなく安心です。
梅の実はすべて取り出して、次に梅ジャムを作っていきます。
どこにも売っていない癖になる梅ジャム&甘露煮
酸味と甘さが一体化した梅ジャムは、毎朝のヨーグルトと一緒に食べると朝からシャキッとして元気が出ます。
梅ジャムが店頭で売られているのを見たことがないので、自家製の梅ジャムは貴重です。
梅シロップで浸けておいた梅を取り出し、電気圧力鍋に入れて1分圧力調理します。
実はこれだけで、とても柔らかな甘露煮が完成してしまいます。
完成した甘露煮は最後に紹介します。
まずは、こちらも簡単にできる梅ジャムの作り方を紹介します。
梅ジャムのレシピ
梅シロップづくりで、氷砂糖に浸けて染み込んだ状態の梅です。
ふっくらと実が大きくなっています。
このままの状態で電気圧力鍋の圧力調理をするのですが、時間はたったの1分でOKです。
圧力表示ピンが下りるまでじっくり待ってから、蓋を開けます。
この鍋に残った水分は濃厚な梅シロップになります。
捨てずに冷ましておきます。
白い泡が出ていますが、発酵してできた泡なので気になるなら取り除けば大丈夫。
形の残った状態で、トロッとした柔らかい甘露煮が完成していました!
皮も柔らかいので、丸ごと美味しく食べることができます。
甘露煮として食べたい分は、冷蔵庫に入れて冷やしておきます。
それ以外の梅は、こし器やザルなどですべてこして梅の種を取り除きます。
滑らかな食感が好きなら、梅の皮も取り除いて実だけにします。雑味のある皮も一緒に食べたいなら、種だけを取り除いてください。
どちらが好きかは、実際に作って食べてみるのが一番です。
私は皮なしの滑らかな食感のほうが好きです。
- 梅ジャムの材料
- ・梅シロップの浸かった梅・・・約1kg分(1個30gくらいで35個くらい)
・砂糖(グラニュー糖)・・・約400~500g
・レモン汁・・・大さじ2杯
こした梅の実と砂糖を鍋にいれてよく混ぜ、砂糖が完全に溶けたらレモン汁を入れて完成です。
レモン汁はとろみがでるので、他の果物をジャムするときも必ず入れておきます。
小さい容器に入っているポッカレモンが使いやすいので、冷蔵庫に常備しています。
【失敗】カビの予防対策
カビが発生しやすい条件は、①湿度が高いこと(60~80%くらい)②温度が高いこと(25℃~30℃)③栄養素があること(ほこり・ごみ・食べ物など)です。
梅シロップを作る時期はだいたい梅雨なので、カビの発生に注意する必要があります。
湿度温度に気をつけながら冷暗所で保管することが基本ですが、凍った梅が溶けてくる2日目頃から特に注視してください。
カビの発生を予防するためには、使用する瓶を熱湯で殺菌消毒したものを使います。
また、下処理で冷凍する前の梅についた水分をしっかり拭き取ることも大事です。
そして、毎日欠かさずかき混ぜて梅が浸かるようにしてください。
数日したら表面に白い泡が出てくることがありますが、これは発酵泡なので問題ありません。
匂ってみたら梅の爽やかな香りがするのと同時に、少しアルコール臭もあります。
2~3日した頃に梅が完全に溶けてふっくらしてきます。
発酵が進んで泡が気になりだしたら、冷蔵庫の野菜室などで保管すれば安心です。
【注意】明らかに悪臭・腐敗臭を感じたり梅の表面が黒くカビている場合は、完全に腐っているのですべて捨てましょう。
失敗しないように米酢を大さじ2杯入れています。
酢が入ることで腐敗・殺菌・発酵の予防効果があるので、忘れずにいれてください。
梅シロップの味がグッと引き締まって、濃い梅を感じておいしくなります。
では、もう一度カビの予防対策のまとめです。
①湿度温度に気をつけながら冷暗所で保管する
②使用する瓶を熱湯で殺菌消毒して使う
③冷凍する前に梅についた水分をしっかり拭き取る
④毎日欠かさずかき混ぜる
⑤湿度や温度条件が悪い場合は、野菜室で保管する
⑥酢を入れておく(腐敗・殺菌・発酵の予防)
まとめ
梅の収穫をしてから、下処理も含めると時間のかかる作業になります。
美味しく食べるためには下処理が必須なので、おさらいしておきます。
梅の皮は厚みがあるのでガス調理で柔らかく煮るのは、結構たいへんなのですが……
電気圧力鍋があれば、調理時間が大幅に短縮できます。
梅は毎年必ず実をつけてくれるので、梅シロップと梅ジャムづくりは恒例行事になりました。
採れたての梅は早めに下処理を済ませて冷凍しておけば長く持つので、すぐ冷凍してください。
梅は健康にも良いとされていて、食欲のなくなる梅雨時期から真夏にかけて甘酸っぱいクエン酸が食欲を増進させてくれます。
梅酒などのアルコールもいいですが、酢を使った梅シロップを水や炭酸で割って飲むほうが誰でも安心して飲めますよ。
シロップには糖分が多く含まれているので、飲み過ぎないように注意してくださいね。
ジメジメとした梅雨と暑さが厳しくなる熱中症対策に、梅パワーで乗り切ってください!
毎朝パンやヨーグルトと一緒に食べると、朝から元気になりますよ!